中堅社員研修
IT通建業中堅社員(10年目)研修例 【問題解決・課題解決のフローを活用して会議ファシリテーションをする】
受講対象者
ITインフラ系の大手企業様、傘下のグループ会社も含め、多様な職種の受講者が参加。
顧客や自社の他セクションとの打ち合わせをリードしている人から、チームミーティングを主催する程度の人まで、経験値や職場における実用度にバラつきがある。
これまでに、下記2つの階層別研修を履修済み。
若手(4年目)研修 … ロジカルシンキング初級+周囲を巻き込む身近な業務改善プロジェクト
中堅(7年目)研修 … ロジカルシンキング実践+3か月の業務改善プロジェクトにて明確な成果を作る
ご要望
・これまでのロジカルシンキング研修の学びを会議ファシリテーションに生かしてほしい。
・クライアントの要望と現場のリアルを把握し、インターフェイスとして適切な折衝・課題解決・計画立案・進捗管理を行ってほしい。
・自身の経験・知識に固執し、短絡的・対処的な指示・命令になりがち。現場の声を引き出しながら、目標達成、ひいては経営成果に向けて話し合いをリードしてほしい。
・定年退職後の再雇用社員、新人・若手など様々な部下を取りまとめ、より良い協働を導いてほしい。
カスタマイズポイント
問題解決・課題解決のステップや論理思考を実践的なコミュニケーションとして活用し、経営成果に向けて重点課題を絞り込み、解決に向けて会議をリードする。
また、業務改善の進捗において経過会議を行い、適切な計画変更と生産性高く運営するためのチーム協働を形成する。
論理的な会議リード :問題解決・課題解決のステップを会議の展開に当てはめてリードする
ファシリテーション:会議参加者から意見を引き出し、会議のゴールに向けて合意形成をする
組織の仕組みづくり:生産性の高いチーム協働を導くために、メンバー同士の関わりを仕組み化する
研修アンケートより
・これまで目先の問題をどうするかを決める打ち合わせ・会議ばかりをしてきたことに気づいた。会って議論をするためのリードし、チーム全員で具体的な改善に取り組み、成果を分かち合っていきたい。
・会議で話し合うべき論点の設定が大切だと感じた。全体を網羅的に見て、重点を置くべきことを明確にすることで、必要な意見を引き出せると思いました。
・「問いの質は解の質」という言葉が印象的でした。会議をリードする人の問いの投げ方によって、本来の目標に向けて話し合いが進むことが分かりました。難しいですが工夫してみたいと思います。
・様々な年代や違う職場の人との会議でも、リアルな声を引き出し、誰もが話しやすいと感じる関わり方が重要だと思った。会議参加者が主体的に話し合う場をリードしたい。
・メンバー同士がスムーズに協力し合うための仕組みや、業務取り組みのプロセス設計をするだけで、実際に現場の活性化ができたのが大きな成果だった。
講師より
過去の研修から継続してご参加の受講者と、今回のコースから参加する受講者がいらしたため、問題解決・課題解決のフローの理解度に差はありましたが、
会議ファシリテーションの展開として統一したため、大きな混乱は起きずに徐々に理解が深まっていきました。
会議の方向性をリードするために、どの会議ステップで何を話すべきかを仮説を立て、実現のための問いのトレーニングをしたことで、
会議参加者から得る情報や考えてほしいことに違いが出ることを理解できたのは成果として挙げてよいでしょう。
事後課題の取り組みは、
・ Step1 上長と重点課題をすり合わせたうえで、メンバーを会議に招集し、業務改善の計画を立てる。
・ Step2 経過会議の実施。改善の進捗を確認し、目標達成に向けて課題解決・計画変更をする。
・ Step3 成果検証とチーム状況・自己成長の振り返り、今後のチャレンジ。
に3段階に分けて設計しました。
各提出物は上司と講師からコメントをして返却します。
各受講者を取り巻く環境や、現場で実際に求められている役割、一人ひとりの個性に合わせてポジティブ・ネガティブの両面からフィードバックをし、職場のリアルな改善につなげるための支援ができました。
研修後の評価では、A(適切なプロセスを踏み、明確な成果につながった)、B(プロセスにあいまいさは残るが成果が見える/成果としては未達だが適切なプロセスを踏みチームの改善が見える)が全体の80~90%であり、企業体としての成果があったと思われます。