中堅社員研修
介護業ユニットリーダー研修例 【より良いケアサービスを実現するための業務改善を実施する】
受講対象者
入社4~10年とキャリアにはバラつきがあるが、介護施設のユニットリーダーを担っている人。
ご要望
・施設ごとに介護サービスのばらつきがある。企業体としてサービスの基準に沿った運営をしてほしい。
・ユニット・チームで起きている問題解決に取り組んでほしい。
・ケアカンファレンスで決まったことをスタッフ全員に浸透させ、業務改善のリードをしてほしい。
・キャリアや価値観のばらつきがあるスタッフを取りまとめ、指導・育成をしてほしい。
カスタマイズポイント
チームの問題解決・業務改善の視点を、介護業の重点課題に設定。
サービス管理:センター方式を中心に、介護の質を上げるためのケアマネジメントサイクルを回す。
リスク管理:ヒヤリハットの要因分析をし、未然防止策を立てる。
スタッフ育成:ユニット・チームのサービス管理・リスク管理の向上を実現するための指導・育成をする。
※ 各職場にて事後に4か月の業務改善を実施(課題形成・計画立案・進捗管理・成果検証)
研修アンケートより
・巻き込みや協力の重要性が分かったので、目標の共通認識を持ち、みんなで話し合いながら業務改善に取り組み、よいユニットにしていきたい。
・ヒヤリハットについては、目先の対処で終わりがちだと思った。要因分析を論理的にするのが難しかったが、効果的な未然防止策を立てる必要があると思った。
・後輩を指導するときに「やり方」の説明だけしていたが、目的や根拠、指導の理由などを伝えることで、相手の理解度や納得度が上がることが分かった。
・感情摩擦を起こさずに改善の指摘やお願いをする方法が分かったので、年上のスタッフにもしっかり指導をしていきたい。
講師より
3つの視点それぞれに研修を設定し、知識・スキルの付与と共に、自組織の課題解決を考える時間となりました。
センター方式(課題解決のフローに類似)を導入しているため、3つの研修を通じて同じ思考フローで考えるトレーニングにもなったかと思います。
ご利用者の毎日を安心・安全なケアサービスで支えるために、目の前のこと・人に一生懸命な人が多く、チーム全体のリードをする意識が弱めでしたが、研修を通じて自ユニットの目指すべき方向性や、改善したいポイントが明確になるにつれ、ユニットリーダーとしての役割自覚が芽生えたご様子です。
各研修後の事後課題を設計し、フォローアップ研修までの取り組みがあります。
・サービス管理の改善について
ユニットリーダー自身が、まずはセンター方式の各ステップについて学び直し、部下・後輩に指導ができる
レベルまで理解を深めました。ケアサービスの質を上げるための共通の課題感としては、D-4(日々の記
録)シートの記載の充実度が上がり、その改善のためのポイントを持ち帰りました。
・ リスク管理の改善について
ヒヤリハットシートの記載や分析(原因追究と改善の重みづけ)のしかたなどについて学び、ケーススタディ
ディスカッションを通じて考える力を身につけました。職場に戻ってから実施するための重点ポイントと根拠を
明確にし、改善に向けて施設長と話をする準備を終えています。
・ スタッフ育成の改善について
受講者自身が抱える問題意識としては、年上のスタッフに対する指導・育成がもっとも高く、日々の業務に
おける困りごととして共有されていました。コミュニケーションスキルに合わせて部下育成計画の立て方なども
学び、それぞれに受け持つスタッフの育成イメージを持ち帰りました。